僕の流転日記7-会社の方針と株主-

会社が突如診療所設置の無料レシピ集を
一回増やした時、黒転を目指して奮闘して
た僕は、あと一息の黒字達成の道を断たれた
と思った。
そして、ちょうどその時に友人の結婚式に
招かれ、一ヶ月の休み(!!!!)をもらってドイツ
に行ってしまった。
あの時本当にがっかりして、反発心があった。
案の定、雑誌を出した分がそのまま赤字に。
はぁ…やっぱり…何のために黒字目指して
頑張ってたんだっけ? その想いが消える事
はなかった。

雑誌を増やした時期がもろリーマンショック
と重なり、そこから会社全体の売上も落ちて
いったと記憶している。
急に営業を増やすとかで栄養士やデータ分析
を仕事にしてた人たちが僕の部下になった。
皆んな不安そうな顔して…
会社ってのは、営業増やしたら売上がアップ
すると思ってるのかぁ…ま、多分株主に営業
を増やすので変わらぬ協力を とか言ったの
だろう。
ベンチャーキャピタルからの出資も多かったし
仕方のない面はあっただろう。
それはそれで致し方ないと思って、彼女らと
テレアポと営業を一緒にやった。
もちろん速攻で売上出るなら僕だって毎日
遅くまで仕事なんてしてない。
残念ながらすぐに売上を立ててあげる事は
僕の力では無理だった。
半年もしないで彼女らは元の仕事に戻った
けれど、営業やってる時は辛そうだった。

出資受けると安定はするんだろうけど、口出し
もあって経営陣も嫌々ながら従ったりしないと
いけなくて、ストレスたまるだろう。
僕は黙ってこの決定には従っていたが、うまく
いくとは正直思わなかった。

そして、僕は徐々に営業からは離れてしまう
事になり、また新たな道を探すのだった。